Fringe81の増資にあたり、思ったこと
先日発表させていただいたとおり、Fringe81は総額4.2億円の増資を行いました。増資にあたり、ブログを書きます。
いきなりぶっちゃけてしまいますが、Fringe81は、いわゆる「資金の調達」は必要無い会社であると思います。
というのも、もう10年近くも会社をやっていて、今後の高い成長を見込める事業も複数抱えていて、ずっと新卒採用をやっているため強固な文化があり、キャッシュポジションも悪いわけでもありません。利益も全然満足行くレベルではないですが、出ているわけです。さらに、B2Bベンチャーなので、ドカーンとテレビCMをやるわけでもありません。
ようは、このまま順当にがんばっていく、という選択肢はあったわけです。資金が足りないなら借り入れでできてしまいます。
でもそれだと、「気持ち悪かった」んです。せっかくベンチャーやっていて、なんか小さくなってないかと。実際は小さくなっているわけではないんですが、「未来を創るために、もう一段階勝負できる体制を作り上げたい」なと。リビングデッドになってるわけではないんですよ。でも社長の仕事って、会社を大きく変えて行くことじゃないですか。常に自ら機会を創りだし、その機会をもとに新しいチャレンジをずっと続けるためには、このタイミングの資金調達がベストだと判断したのです。(若干リクルート風になってしまった)
ベンチャーにとって、資金調達は本当にドラマの連続だなと。やっぱりやってよかったな、と思うのは、資金調達とは、様々なフィードバックを受け、自ら機会を創ることで未来を変えていくものすごくリアルなプロセスなんだなと。自分たちがやりたい事、資金調達に応じてくださる株主候補の方がやりたい事、そのすり合わせをしていくと、自分たちのやりたい事がより進化していくのです。
最初に資金調達をしようと思い描いていた姿と、資金調達後出来上がった姿は、全く違うものになりました。我々が思い描いていた理想の姿は、この資金調達プロセスを通してよりシャープになってきました。
今回は、事業会社さん、もしくは事業会社さんのコーポレートベンチャーキャピタルからの調達です。普通ですね、資金調達は、「それまでの過去に積み上げてきた事業+その事業の将来価値」で大体決まってくると思いますが、今回の資金調達はちょっと異なって、「それまでの過去に積み上げてきた事業+その事業の将来価値+新しい事業会社さんとの新規の事業価値」で調達した(感覚わかりますでしょうか、書くのが難しいな)
まぁ、実は、まさかこんな顔ぶれなるとは、、8月の段階では全く予想できませんでした。ドラマ、ドラマの連続で、あんまりプロセスを書いてしまうと怒られちゃいそうなので書けませんが、、
Fringe81がこれからやりたい事、事業会社さんがやりたい事、それらが資金調達というプロセスを通じて、一気にお互い高まっていき、奇跡的な着地を迎え、さあ今こそ新たなスタートラインに立つことができたかなと思ってます。
最後にいくつかお礼を申し上げたいと思います。
まずは既存株主、新規の株主の皆様にお礼を申し上げます。ご期待にそえるよう、がんばります。
そしてFringe81社員・役員のみなさん、君たちがイケてる事業を推進してくれ、夢見がちな社長をささえてくれるのでFringe81があります。いつもありがとう。
また、資金調達にお願いにいった時に、暖かく迎え入れてくれたアイスタイル吉松さん、菅原さん、ありがとうございました。昔アイスタイルがまだ青山のマンションにいた頃、こんな感じになるとは思ってもいませんでした。恩返しできるようにがんばります。
グリーの田中良和君、山岸くん、2人ともFacebookに「友人の」会社に出資しました、と書いてくれてありがとう。なんだかうれしかったな。二人共えらくなっちゃったけど、大学生だったときのインターネット好きで、お互いやってやろうぜ、という気持ちをもっていた頃から、いつか一緒にやれればいいなと思っていたけど、こんな感じになってうれしいです。
なんだか最後はしんみりしてしまいましたが、もう何度立ったかわからないスタートラインで、あとはやるだけです。まだまだ未熟ではありますが、がんばりますので、みなさま応援をよろしくお願いいたします。