エンジニア35才定年説に挑戦する
みなさんこんにちわ。
今日はFringe81のエンジニアに対する考え方について書いてみようと思います。まずFringe81はテクノロジーの会社です。それが中心なのです。中心と書きましたが別にエンジニアだけいる会社ではありません。事業側(営業や企画)の人もたくさんいます。今だと、事業:技術:管理という区分けにすると、6:3:1といった具合でしょうか。大体30人くらいエンジニアがいます。もう少しエンジニア比率が高くてもいいかなと思っていますが、この事業と技術の融合具合がこの会社のユニークネスや競争力を決めると思ってます。
どうやって融合させているかはまた別にブログで書くとして、今日は「エンジニア35才定年説」についてです。よく話題になるじゃないですか。35才になると技術的に追い付くことが難しかったりとか、年齢的なところも、、僕今39才なんで、もうおっさんです。確かに35才を超えると、朝がつらかったり、おなかが出てきたり、、、しますよね。
■成長にともない、プロパー社員エンジニアの技術力が低下するはなし
Fringe81は最近急に大きくなってきてます。急に大きくなってくると、色々やりたい事も増え、当然プロダクトラインも増えてくるので、派遣や契約のエンジニアも増えてきます。2年くらい前まで、プロパー社員のエンジニアが、派遣や契約のエンジニアの方達をマネジメントしていました。プロダクトごとのプロジェクト・マネジメントやコードレビューです。典型的なピラミッド型の組織ですね。プロパー社員が上に入って、若手のエンジニアや派遣/契約エンジニアが下に入る形です。
そうすると何が起こってくるかというと、「プロパー社員エンジニアがコードを書かない(書けない)事件」が起こってきました。これを放置しておくと何が起こるかというと、プロパー社員エンジニアの技術力が低下します。当たり前といえば当たり前ですが、これが難しい。「最近コード書いてないんす」と言うんですよね。そうすると、もうだんだん最新のものに追いつけなくなってくると。これがエンジニア35才定年説なのかなぁ、テクノロジーベンチャーなのに何で技術力低下してるんだろうなぁ、これはいかんなぁ、という危機感がふつふつと湧いてきちゃったんです。社長のエネルギーってこういう時って爆発的に生まれちゃったりします。
■CTOに全部任せたら、派遣エンジニアさんがプロパー社員エンジニアをマネジメントする組織になった
これはいかんなぁいかんなぁと思ってたんですけど、私は生粋のエンジニア社長ではありません。小学生の時はプログラミングしてましたけど、BASICなので完全化石ですわ。ソフトバンクの時はサーバセットアップとかしましたけど、これはインフラエンジニアの知識。フォトショップとかイラストレータはひと通り使えるのですが、これはデザイナースキル。ということでどうも私にはコードを書くエンジニアとしてはイケてないんですヨ。
ということでどうしたかというと、うちのCTOの東山に「エンジニアが本当にテクノロジーに打ち込める理想の組織・環境を作ってくれ!まかせた!全部かなえるから!絶対反対しないから!」というまぁ乱暴というか潔いというか、そういう事を言ったんですね。うちのCTO、元々SIer出身ということもあって、35才エンジニア定年説はよく知っていたようです。
そこで出来上がったのが、逆転の発想で、「プロパー社員エンジニアはコードだけ書く。派遣/契約エンジニアが社員をマネジメントする」というものです。いいですねこの逆行しているかんじ。
これが本当にうまくいったなぁと思ってまして、プロパー社員エンジニアの技術レベルがどんどん上がっていくんですよね。「なんだみんなマネジメントしたくなかったんだね、新しい技術へのチャレンジや、最前線に出たかったんだ」ということになったのです。世の中やっぱり「マネジメントのプロ」っていらっしゃるんですよ。派遣エンジニアの方でもう「かゆいところに手が届く」くらいマネジメントが好き、という方もいらっしゃるんですよ。もう社員がえらいとか派遣は下とか、年次が上だから若いからとか、関係ないですね。そういう事言ってるから、エンジニア35才定年説がまかり通ってしまうんじゃないかと思います。
よく「そんなやり方無理!」って言われるんですけど、やってみたらやれるんですよ。
なので今のFringe81のエンジニアの評価は、年齢とか関係なく、「どんだけ価値の高い最新のテクノロジーを身につけたか、実装したか」のみです。もちろん、マネジメント好きな人はどんどんマネジメント側に行ってもいいです。そういうキャリアパスも全然アリだと思ってます。
ピラミッド型の組織はFringe81のようなテクノロジーオリエンテッドな事業創造集団にはあわんのです。完全フラット型組織を目指します。
下の図は弊社エンジニアに1年前にアンケートとったものです。見事に10年選手以上のおっさんエンジニアが多いです。おっさん大歓迎です。(若手も大歓迎です、、、)こんな方針でいたら、最近は生涯現役で行きたい大手SIerやソフトウェアハウスからの転職おっさんが多くなってきました。
Fringe81は生涯現役エンジニアやりたい人を集めたいです。先日のブログ記事「Fringe81をあと30年経営したい」にも書きましたが、もはや空間は超越できることがわかりました。今後10年で「世界中どこにいたってフルコミットで仕事をできるようにする」会社にします。それと同時に、「エンジニアがいつまでも最新のテクノロジーにチャレンジし続けることができる」会社にもしていきます。何でこういうことをやっているかというと、Fringe81は才能あふれる人が、大活躍して可能性を極限まで高めることができる会社にしていきたいからです。
エンジニア絶賛募集中ですのでご興味あればぜひ。