新卒採用とベンチャー社長の10年
田中です。
Fringe81は新卒採用にかなり力を入れています。どのくらい力を入れているかというと、今まさにサマージョブの集客シーズンなのですがこの三週間で大学生の皆さんに直接、私が1400分話してます。多くは下記のブース形式で1回に10人〜15人程度の大学生の皆様にプレゼンしています。大体1イベントにつき、20分プレゼンを10回とかやるわけですね。オッサンには若干つらいのですが、それだけ、新卒採用は未来を創るメンバーを探すのには必須かなと思います。
Fringe81は社長が説明会やイベントのプレゼンを「全部やる」という極めてアグレッシブなやり方をとってます。(というかそのくらいしないとFringe81のようなBtoB中心の会社ではなかなか超優秀な人はとれんのです)そしてベンチャー界隈の人事の方には「またヤツがいる」と思われてると思います、スイマセン。
今日は、この10年くらい採用活動してきて、新卒採用環境がどのように変わってきたのか、なぜそんなに力を入れてきたのか、書いていこうと思います。
思えば、私がネットエイジの役員時代に「新卒採用をやろう!」と言い出してから早10年以上の歳月が流れました。その時採用した、松島はFringe81の取締役に、佐藤洋介はソリューションの元締めに、そして三ツ橋君はスーパーエンジニアに、とネットエイジ同期が三名残ってくれています。そして直近のこの3年で採用した新卒22名は1人も辞めてないので、時間はかかるけど、会社の成長と文化に多大な貢献を残してくれてますし、才能に満ちあふれている彼らの5年後を考えると、間違いなく私を超えてくるだろうし、楽しみすぎます。明らかに5年後のFringe81は全く違う会社になっている。なので、僕の時間なんて安いもんじゃん、と思います。社長の仕事って5年後くらいの未来を創るための仕事なんではないかなと。
別に新卒一括採用に賛成しているわけではないのです。でも、新卒出身者と中途出身者の絶妙なフュージョンが今の急成長を支えているのも事実だと思います。私の理想は新卒50%、中途50%だと思っています。
さて10年で何が変わったんでしょうか。
■「インターネット革命」「インターネット」と言っても刺さらない
ベンチャー経営者の皆様は、「えーっ!」という気持ちになると思いますが、我々オッサン世代や、10年前にこの業界に入ってきた人は、「インターネット革命!」「インターネット!」というだけでもうワクワクぶっとぶ感じで刺さってこの業界来ましたよね。今の新卒の人たちは、もうインターネットも小学生くらいの時から当たり前にあるんですよね。初期革命は終わった段階で当たり前になっている。インターネット黎明期の1999年の時代に、今の大学三年生って幼稚園生ですからね。もう全然刺さんない。気持ちいいくらいに刺さらないけど、僕はインターネットにワクワクする人が欲しい。
■「ベンチャー」も刺さらない
ベンチャーといっても、みんな数ある就職先のうちの1つくらいで冷静に考えてます。まだまだ小さいベンチャーである、Fringe81でも最近は「I◯Mと迷ってるんですが、、、」「G◯と迷ってんですが、、、」とか、普通にあります。いやサイバーエージェントさん、DeNAさんと迷ってます、それならまだわかりますが、、もうそうじゃないんですよね。完全に大企業と当たってきている。そういった意見を聞くたびに、「いやいやいや全然違うよ!」って思いますけど、もうこれが当たり前の時代なんです。「ベンチャー」ではなくて「いかにヤバイベンチャーか」という訴求をしないと振り向いてくれない。そして、ベンチャー魂や気概をもっと見せないと採用できない。
■「サマーインターン」当たり前。外資大企業ベンチャー入り乱れ
この時期(6月)になると、各社一斉にサマーインターンです。5月6月からサマーインターンの集客、7月〜9月はサマーインターン本番。大企業から外資からベンチャーからもう全部入り乱れて大競争時代になってしまっている。オッサンが大学生の時は、ほんと一握りの人がインターンならぬバイトでベンチャーに潜り込んだものですが、もはや遠い昔のことであります。アソシエイトってありましたねそういや。
■「若いうちから活躍できる」とか「新規事業」とかも古い
これは私個人で思っている事ですが、もうこれも使い古されたキャッチコピーなんじゃないかなと。若年層を単なる労働力と勘違いしている会社はともかく、多くのベンチャーでは会社の未来をたくせる優秀な人を採用しようとしていると思ってます。また、今や大企業であっても新規事業バンバンやってる。ベンチャーと大企業のコラボレーションも当たり前の時代です。もう「ベンチャーvs大企業」っていうありふれた構図も使い古されてて、「超成長している大企業とベンチャー」vs「成長してない大企業とベンチャー」っていう形に切り替わってると思うんですよね。
結論、もうベンチャーが分かりやすい構図やキャッチフレーズで新卒採用する時代は終わった。だから今こそ、起業家魂やベンチャー魂や姿勢、そういうのを今こそ直接大学生のみなさんへ熱く伝える必要があると思うんです。なので、今年もFringe81は社長が全部のイベントでプレゼンします。(たまに疲れているのでやさしくしてください)
というわけで、今シーズンもFringe81の新卒採用、スタートしております。
まだサマーインターンの募集はやってますので、我こそは地球の未来を創る、という大学生の皆さん、エントリーを待ってます。
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