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スーパーボウルのCMとアップルの歴史と、1984年


「1984年」という小説をご存知でしょうか。
一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)
ジョージ・オーウェル 高橋和久
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これは冷戦期1949年)に執筆されたジョージ・オーウェルの
傑作小説です。村上春樹の「1Q84」の元ネタですね。
スターリン支配の国家の管理社会の恐怖を描いたものです。
私田中はネットビジネスおたくというのは周知の事実ではございますが、
実は冷戦おたくでもありまして(近代史が好きなのです)
冷戦関連本だけで30冊くらい持っており(多分みなさん興味無いと思いますけど!)
この本はその中でも感動した本です。
さて、それがスーパーボウルと何の関係があるんかいな
とみなさまは勘ぐっていらっしゃると思います。
大アリなのです。
1984年といえば、アップルがかの「Macintosh」を世に出した年なのです。画像は
wikipediaより。

1984年、そのデビューに先立ち、全米最大のイベントの一つである
アメフト大会「スーパーボウル」でCMを流しました。
青い巨人IBMに立ち向かうアップル、というセンセーショナルな
広告は大いに話題になったそうです。(私は当時8歳。初めてパソコンを触った年でした)
それがこの動画
なんとこのCM、ブレード・ランナーのリドリー・スコット
が作ってます。感じ出てますよね。どっちかというとテリー・ギリアムの
「未来世紀ブラジル」に似てますけど。
未来世紀ブラジル [DVD]
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ところがこの約1年後の1985年5月、ジョブズは会長の立場から追放されて
しまいます。そこからスカリー時代が始まり、ニュートン、マック互換機の
時代、冬の時代とでも申しましょうか、に突入するのです。
ジョブズが復帰したのは、12年後の1997年のことでした。
この1984CM伝説は実はまだ続きます
2011年、モトローラが、androidOSを搭載した「Xoom」というタブレット
端末を発表しました。アップルの「iPad」にガチンコ対抗してます。
2月6日、XoomのCMがスーパーボールで流れました。
ご覧ください。(2個あります)
その1
その2
いかがでしたでしょうか。1984の再来を狙ってますね。
明らかにあの白いイヤホンはアップルの「やつ」を狙ってるのだと
思われます。
ちょっとガタカっぽいですけど。
わくわくしますよね?あれ?しないですか?
1984で勝負に出たジョブズが、翌年追い出され、そのジョブズが
発表したiPadが巨人になり、(お前も巨人やんけというつっこみが
ありそうな)モトローラが、1984っぽいCMをしかける。
そして、3月7日にまたもジョブズが「iPad2」をしかける。
全ては「元祖1984CM」の巨人へのチャレンジ、というベンチャー魂
ぶちかますぜ!という所から来ているわけです。もっと元ネタがあるのかもしれませんが。
こりゃ、たまりません。
冷戦おたくであり、ネットおたくであり、アップルファンであり、
ベンチャー野郎の田中としては、
もはやシビレルどころの騒ぎではありません。はい。
ここまで書いておいてショックなものを見つけてしまいました。engagetさんで同様な記事が掲載されていました。しかしながら、決してインスパイアされたわけではございません。。。


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