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ソーシャルのトラフィックが生まれる時、市場が変わる


田中です。
facebookやtwitterなどのソーシャルメディア、話題を聞かない日はありませんね。
今日は最近私がソーシャル市場について考えていることを
書こうと思います。
■トラフィックが変わる時、市場が生まれる
ネットビジネスの世界では、トラフィックが変わる時に、
時代の転換、もしくは新市場が生まれると思います。

  • A.ディレクトリ型から、ロボット型への検索エンジンの進化によって、検索連動広告市場が生まれた。
  • B.ブログがトラフィックを集めるにつれ、ロングテールなコンテンツが大量に生まれ、トップページへのトラフィックに加え、記事へ直接飛ぶトラフィックが増えた。これにより、ブログ市場および、アドセンスやマイクロアドのような広告市場が生まれた。ECにおいても、ロングテールのアフィリエイトが重要なチャネルに変貌した。(アマゾンアソシエイトなど)
  • そして現在、
  • C.facebookやtwitterなどのソーシャルメディアによって、トラフィックの質が変わってきている。単にfacebookやtwitterがユーザー数が多いというだけではなく、「トラフィックの変化」が起こっていると思う。

例えば、僕の大好きなサービス、nanapi
例えばこのnanapiの記事のコメント欄を見ると、facebookでコメントできるように
なっている。ここで私がコメントすると、私のfacebookフレンド400名に
コメントが伝わるようになる。ここからさらにトラフィックが生まれている。
これまではコメントは各サイトで完結していたのでトラフィックに変化は無かった

 
例えば、これも僕の大好きなサービス、リブリス
このサイトは会員登録から取引状況のストリームなど、twitterと
完全連動している。
今までは各サイトで完結していたものが、一斉にソーシャルメディアに
流れるようになってきている。

これは大きなトラフィックの変化だ。
 
■第三者に開放する時、市場が産まれる
twitterやfacebookがインターネットの
トラフィックを変えようとしている一番の要因はなんだろうか。
それは、「第三者への開放」による「トラフィックのさらなるパワーアップ」ではないだろう
か。
例えば、facebookはアプリやfacebookページによって、もはや誰でも
ゲームやショップを作れるようになってきた。
ソーシャルゲーム花盛りではあるが、ソーシャルコマースもずいぶん
出てきている。payvmentは、facebookで簡単にECサイトが作れるNo.1パッケージだ。これは第三者であるベンチャーがやっている
これがあれば、簡単にユーザーの購買行動が更新情報になって、
他のユーザーのfacebookのページに書き込まれる。そこからトラフィックが生まれるわ
けだ。
plastic jungleは、ギフトカードを簡単に売れる。ごくありふれたサービスのよ
うに思える。ただし、重要なのはfacebookの仮想通貨プラットフォーム、
facebook credit」に対応しているということだ。これで友達がギフトカード
を売ったり買ったりということにもトラフィックが発生するようになっている。
実はfacebookは広告分野においても、第三者に開放している。例えばefficient
frontierのfacebook広告購買ツール
を使えば、通常のfacebook広告を、検索連動
広告の入札と同じような画面で入札することもできるし、何曜日の何時だけ掲載
する、といったコントロールも通常のfacebook広告よりも、簡単にできるように
なる。
このように、「トラフィックが変化し、第三者に開放する」ことでイノベーションが加速し、巨大な市場が産まれるようになってくるのではないかと予想する。
第三者に開放したほうが、それはスピードが上がるだろう。
まるでlinuxやfirefoxみたいに。そこから、次のイノベーションが生まれると僕は
信じる。
最後に、twitterは近年では最も第三者に開放する、ということで
成功した例だと思う。
Brian Soilsさんが、素敵なインフォグラフィックを作ってくれた。
twitterは、以下の図のように、様々なジャンルで第三者が活躍し、巨大な
市場になろうとしている。このような第三者のベンチャー企業が、よってたかって必死にやるイノベーションを巻き込む、というやり方はweb2.0が騒がれていたころのAPI開放運動に近いが、それよりもさらに大きな市場インパクトをもたらすのではないだろうか。
本日は以上です。



 


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