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ピアボーナスは月81%の従業員に分配可能。他の給与と何が異なるのか。


ピアボーナスの「Unipos」は現在導入社数240社、26,000人のユーザーに使っていただけるようになりました。ありがとうございます。今回は、「第三の給与」Uniposは他の給与と何が異なるのか、分析してみました。
Uniposは、働く仲間同士で少額の給与(一回につき120ポイント)に加えて、感謝のメッセージを送れるようになっています。自分には送ることができません。
では働く仲間同士での給与のやり取り、となると、このように感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
人気投票になって上位の人に給与が集中してしまうのではないか?」とすると、
もらえない人が多数出てしまうのではないか?
つまり、ピアボーナスは、今までの自薦のMVP制度や表彰制度のように、活躍した特定の上位者のみに集中するという、今までの報酬制度と比較して、「得られる結果」としては変わらないのではないか?という仮説です。そう思われるのもごもっともだと思います。
私は会社経営を10年以上やっています。その間もずっと、会社が得られる利益を、どのように社員に給与として分配して配布していくか、公平性、納得性、合理性の高い報酬制度をつくるのに腐心してきました。
今まで様々な企業が、従業員への労働分配率を考慮に入れながら、従業員への利益還元のため、様々な報酬制度(さらにそれを算出するための評価制度)を開発してきました。
わかりやすい例で考えてみると、最も公平な給与配布方法とは、「ベースアップ」です。これは従業員全員を「一律で●●●●円給与アップ」するものです。ただし、ベースアップの納得性が高いかというと、必ずしもそうではありません。パフォーマンスの良し悪しではなく、一律となります。しかしながら、公平性の観点で見ると、100%の従業員に配布できるのは大きな特徴です。
一方、「成果給やMVP制度による報酬」は、大抵の場合、短期間で著しい成果を上げた一部の上位者に対し、特定の理由やロジック、例えば「上司からの推薦者には●●円」、「営業成績上位10%には●●円」等の合理性のあるロジックに基づき配布されます。ロジックに基づいているので、ベースアップより納得性は高くなります。ただし、多くの場合、ベースアップほど分散はしません。
ではピアボーナス「Unipos」ではどのくらい分散して従業員に還元することができるのでしょうか。今回は「Unipos」がいかに今までの給与と異なるのか、数字を元に分析してみます。
「どのくらい分散しているか」を表す指標として、社員のうち何割の方がピアボーナスを受け取れているかを見てみますと、240社の平均値は、「一ヶ月に81%の人が一回以上もらっている」、という結果が出ました。つまり、ピアボーナスとは特定の上位者を選定したり、人気投票にはならない、ということがわかりました。また、1ヶ月平均が81%ですので、数ヶ月たてばほぼ全員がもらえることになります。ベースアップまでは分散しませんが、もらえる人は超分散することがわかりました。また、エンゲージメントの高い企業であればあるほどこの配布率は高く、1例として、メルカリさんでは99%を超えています。我々は81%で満足しているわけではありません。まだまだ開発を継続し、より多くの人に届けられるようにしたいと考えています。
もらっている額も分析してみました。Uniposの240社の平均で貰えるポイントは335ポイント、上位5%が1562ポイントとなりました。多くの会社では1ポイントあたり1円〜4円で還元していますので、平均で335円〜1340円、上位5%で1562円 ~ 6248円の月給が増えたことになります。平均で本が1冊程度、上位5%で2-5冊ほど買えるくらいですね。ちなみにUnipos内で最ももらっているナンバーワンユニポサーは10014ポイントでしたので1万〜4万円となります。が2万6000人の頂点の割にはそれほどもらってないのではないでしょうか。
ピアボーナスは、全く新しい給与の配布・還元テクノロジーなのだと私は思っています。
なぜこれほどピアボーナス「Unipos」は人数も、絶対額も分散して配布することが可能なのでしょうか。それはUniposの体験設計から来ています。Uniposはメッセージがオープンになるため、どんどんリアルタイムに給与が発生していきます。つまり、1日ごとに大いに表彰、分配される人が変わっていくのです。数日前のツイッターまでさかのぼっていいねをしたり返信したりしませんよね。毎日ヒーローが変わっていくのがピアボーナスです。もちろん、数ヶ月に一度の大きな成果については、基本給や成果給で大きく還元されれば良いと思います。私は何も今までの給与をやめよう、と言っているわけではありません。
ピアボーナスというのは企業の得た利益を社員へ還元するための新しいテクノロジーです。Uniposのビジョンである「すべてのはたらく人にスポットライトを」の通り、もっと活躍しているのだけれども、なかなか目立たないんだけれども、「いい仕事」をしている方ってたくさんいらっしゃると思うのです。
当社でもそうです。インターンシップに情熱傾けて新卒採用をがんばったり、後輩が働きやすいようにマニュアルやノウハウ集をつくったり、バックオフィスで間違いが無いように経理業務をやってくれたり、広告テクノロジーのシステムは24時間365日落とせませんから、それを支えるインフラエンジニアだったり、時短でもがんばってくれるママさんだったり。こういった支えてくれる人にもっとスポットライトを当てて、給与に還元していきたいと思っています。
引き続き事業開発に邁進いたします。


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