CEO Blog

最近いいなぁと思ったベンチャー企業


田中です。
米国ではYcombinatorやTechStarsといったインキュベーターがどんどんベンチャーを産出しています。起業ブーム到来といったかんじです。ネットおたくとしては、彼らのポートフォリオを色々見ていているのですが、ソーシャル系やアドテク系、ツール系はたくさんあります。ほとんどそうなんだけれども、見ているとちらほら「こういうのがアリなのかな」というベンチャーが出てきています。

◆業種特化型SaaS


Rentmonitorは、不動産賃貸の大家さん向けSaasだ。簡単にきれいな広告を作れたり、家賃収入管理やメンテナンス管理ができる。大家さんではない僕でも、よくできてるなぁと思う。
僕がこういうサービスに注目するのは、近年SaaSはサイボウズのようなグループウェアやZimbraのようなメールホスティングなど、「誰もが使うサービス」で多く登場してきた。最近は目立たないけど、「業務特化もしくは業種特化でSaaS」が出てきているように思う。最近サイブリッジさんに買収された好きなサービス、シフターとか。

◆データベースになっていない物をデータベースにする


ADstrucは、屋外広告のマーケットプレイスだ。今までも誰かがやっていたような気がするけど。こういう「データベースになっていない物をデータベース化する」というのは昔のネットビジネスの王道中の王道だったと思う。車仲介サイトもカタログをデータベース化したものだったし。それを紙でやっていたのがリクルート社だ。
結婚式場とか採用情報とか。誰もデータベース化したことないもので、獲得コストが発生しやすいものはこの商売が成り立つ。ただ、もうほとんどの物はデータベース化されてるんだと思う。最近こういうタイプのベンチャーはあまり出てこない。
僕がやるなら、というか今後こういうのが出てくるのではないか、と思うのは、クラウド型でデータベースになっていない物をデータベース化する、といったサービスだ。無数の人が情報を出し合ってデータベース化するサービス。一番わかりやすい例でいうと食べログとかcookpadなんだろうけど、それ以外にも結構ネタとしてはあるんじゃないか。あとは口コミは中々データベース化やマネタイズが時間がかかりやすいので、口コミではなくてちゃんと検索性が高いデータベースをゲリラ的にやる、とか。
ADstrucっぽい事業で僕が妄想するのは、例えば、屋外広告で空いているところをまずユーザーに写真で撮ってもらう。位置情報は写真でつくのでOK。あとは看板なのか、地上から何メートルなのか、正方形なのか長方形なのか、くらい入れてもらう。簡単なこういう広告主がいいんじゃないか、といったアイディアもメモできるようにする。こうすれば検索性も高いし、データベースにちゃんとなっている。
で、実際に広告が売れたらユーザーにレベニューシェアする。とか。屋外広告は複雑な業界なので難しいかもしれませんけど。
こういう、ユーザー参加型ゲリラ・クラウドのデータベース化ビジネス、面白そうだなぁ。
 
という2つの流れが出てきているんじゃないでしょうか。田中的には一押しでございます。

 


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