2011年、アドテクノロジー周りで起こりそうなこと。
Fringe81はアドテクノロジーベンチャーです。
日本では昨年から2月にかけて、広告テクノロジー周りの動きが非常に活発になってきました。ざっと動きを上げてみると、(敬称略)
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- アドエクスチェンジ開始予定の発表(cci、google、ライトメディア)
- ライトメディア利用アドネットワークの拡大
- スマートフォンアドネットワークの台頭(iAD、admob、inmobi、Adlantis、Admaker)
- クリエイティブオプティマイズの発表(Fringe81)
- SSPの発表(kauli、fluct)
- DSPの発表(FreakOut)
- オーディエンスデータの活用(オプト、マイクロアド、オーディエンスサイエンスなど)
- アドネットワーク事業者の売上増
- 第三者配信エンジンの発表(Fringe81)
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結構ありましたねー。抜けてたらすいません。カオスマップの大部分は出揃った感じでしょうか。プレイヤー数は少ないですが。昨年はやはり「準備の年」でした。各社とも投資・提携・開発・実験を繰り返してだんだんこなれてきた状況です。
さて今年はどんな年になるでしょうか。それは「繋がる年」だと思います。
■今年起こりそうなシナリオ(主にPC)
- アドエクスチェンジが3つ以上出現。1インプレッション単位で単価またはオーディエンスをまとまって購入できるようになる。(リアルタイムビッティングまで行くかどうかは不明。ある程度「にぎり」で最初は展開するか)
- これにより様々なメディアの在庫が横断して購入できるようになる。
- オーディエンスターゲティングの本格台頭。
- プライバシーポリシーの業界横断的な整備
- 第三者配信エンジンのある程度の普及による純広告のパフォーマンス上昇(進出プレイヤーによる)
- スマホネットワークは拡大するがまずは従来のアドネットワークのような整備が必要(十分なインプレッション在庫の確保や単価など)
- 海外ものソリューションのさらなる導入が進む
このうち1と2は最重要だと考えています。アドエクスチェンジは、大抵の場合初めから多くの事業者と繋がる前提で設計されていますので、ここで様々なソリューションベンダーやメディアが多くのチャレンジをできるかが大事。ここからイノベーションが生まれてくることを期待しています。(弊社も含めて。)
どれだけのプレイヤーが繋がり、チャレンジできるか。ここでチャレンジできないと。。。「日本アドテクノロジー繋がる会議」でも開催したいくらいです。
3はまぁ来るでしょう。あとは成功事例のみでしょうか。売りやすい商品かというとそうでも無いので、(1000万impsで100万円、というようなわかりやすい価格体系ではない)各クライアントへの綿密なコンサルティングサービスが求められると思われます。データを持つもの持たざるものおよび、データの量の区別が付きやすいので大手クライアントが先に導入するでしょうか。
4はこれはやっておかないといかん、と思います。モデル事例は米国ではNAI。このページを見ると、各アドネットワーク/データ収集事業者を一覧でオプトアウトできます。教育コンテンツも充実しています。これは「日本アドテクロジープライバシー会議」を開催したいところです。
5は、弊社、がんばります。今は多くは言えません 笑
まとめると、本年は「繋がる年」だと予測します。みなさんどんどん繋がりましょう。そしてガチンコで競争しながら、イノベーション起こしましょう!
ゆ